火事後の部屋の嫌な臭いを消したい!自分でできる対処法を6つ紹介

火事が発生すると、建物や家具から発する火災臭が長期間残ります。火災臭の原因は「すす」と呼ばれる物質で、すすの成分は自然分解が進みにくく、残存すると不快な臭いを発します。天井や壁にしみ込んだすすの成分によって2~3年の長期間にわたり臭いに悩まされるケースも珍しくないため、火事の発生後は早急な臭い対策が不可欠です。

当記事では、火事後の部屋の嫌な臭いを消すための対処法を6つ紹介します。火事後の臭いが気になっているという方や、火災臭への対処法を知りたい方はぜひご覧ください。

1.火事の臭いがいつまでも消えないのはなぜ?

火事が発生すると、長期間にわたって火災臭が残ります。臭いの原因は、建物や燃え残った家具などに付着した「すす」です。

すすに含まれる臭いの成分は、自然分解が進みにくい性質があり、少しでも残っていると悪臭を発します。天井や壁にしみ込んだ成分によって、2~3年にわたって悪臭に悩まされるケースも少なくありません。

臭いが広がると近隣住民にも悪臭の被害をもたらしてしまうため、火事が発生した後は早急な臭い対策が必要です。

2.火事後の臭いを消したいときの対処法6つ

火事後の消臭方法には、自分で消臭する方法と業者に消臭を依頼する方法の、2つの選択肢があります。

小さなボヤ程度の火事であれば、自分で対処できる可能性があります。自分で消臭したい場合は、以下の6つの対処法を参考に行いましょう。

火事になったらどうすればいい?鎮火後の手続きや公的支援についても

火事の後始末はどうすればよい?焼損程度ごとにできることを解説!

2-1.換気をする

換気をすると、徐々に臭いが外に放出されます。軽いボヤ程度の火事であれば、壁や天井、家具に付いたすすを取り除き、1週間~1か月程度換気を続けると、臭いが薄まる可能性があります。

換気扇を回して窓やドアを全開にし、空気中にある見えないすすを外に出しましょう。扇風機などで部屋に風を通し、臭いがなくなるまで換気を続けます。可能であれば、網戸も開けておくことがおすすめです。

ただし、換気だけで臭いを消すことは難しいでしょう。効果を高めるには、拭き掃除などの方法と合わせて行う必要があります。数日で消臭の効果が期待できる方法ではないため、換気しながらほかの対処法にも取り組むとよいでしょう。

2-2.拭き掃除をする

すすは焼け焦げた臭いの発生源のため、拭き掃除ですすの粒子を取り除くと、火事後の悪臭を軽減できます。

拭き掃除をするときは、高い位置から順番に拭き取りましょう。火事が発生するとすすが上に舞い上がり、部屋中に付着します。目に見えない量でもすすが付着していると臭いを感じるため、天井、壁、家具、床の順に、水で濡らした雑巾で拭き上げます。

黒くなるほどにすすが付着した天井や壁は、はたき掃除で一度すすを落としてから、洗剤を含ませた雑巾で拭き取るとよいでしょう。

すすは非常に小さな粒子のため、拭き掃除に使う雑巾は頻繁に水洗いしてください。洗浄せずに拭き続けると、せっかく拭き取ったすすを別の場所に塗り広げてしまいます。拭き掃除は、常に雑巾のきれいな面を使うことが大切です。

2-3.洗濯をする

布類に付いた火事の臭いを落とすには、洗濯が有効です。衣類やカーテン、ぬいぐるみなどは、洗濯して臭いの原因となるすすを洗い落としましょう。

ただし、いきなり洗濯機に入れることは避けてください。まずは浴槽や洗い桶などを使って手洗いし、すす汚れを落としてから洗濯機で洗うことが必要です。

大量のすす汚れが付いた状態で洗濯機を使うと、洗濯機の中にすすが溜まってしまいます。ほかの衣類などを洗濯するときにすすが付着したり、洗濯槽を傷めたりと被害が広がりかねません。

そのため、火事の臭いが付いた布類を洗濯するときは、事前に手洗いしてから洗濯機を使うことが重要です。

2- 4.濡れたタオルを振る

部屋の中で濡れたタオルを振り回すことも、臭いを取る方法の1つです。

お湯でタオルを濡らし、換気をしながら振り回してください。悪臭の原因となるすす粒子が濡れたタオルに付着し、空気中の濃度が下がることで焼け焦げ臭が軽減します。

ただし、空気中に浮遊しているすす粒子を取り除くだけでは、臭いが残る可能性が高いでしょう。一時的な臭い軽減効果はあるものの、空気中だけでなく部屋の壁や天井に付いたすすも取り除く必要があります。拭き掃除や換気などと一緒に実施してください。

2-5.本やノートなどは天日干しする

本やノートといった紙類は、天日干しすると徐々に臭いが軽減します。

紙類は、細かい繊維が集まった構造になっており、空気中の臭い成分を吸い込みやすい性質があります。そのため、本やノートなどに臭いが染み付いてしまうと、なかなか取れません。

替えのきかない紙類の臭いを取りたい場合は、時間はかかりますが、周りに付いたすすを落としてから天日干ししてください。完全に取り除くことは難しいものの、天日干しするとある程度までは臭いを軽減できるでしょう。

2-6.消臭キットを使う

火事後の焼け焦げた臭いを取るには、専用の消臭キットを使用する方法もおすすめです。

専用の消臭キットを使用する方法は、拭き取りや換気といった自分で行う対処法の中でも高い効果が期待できます。火災臭に対応可能な市販・業務用の消臭剤は、ホームセンターやインターネットなどで購入できます。

ただし、専用の消臭キットであっても、対処できるのはあくまでボヤ程度の火事です。火事の範囲が広い場合は、消臭キットを使っても臭いを完全に取りきることは難しいでしょう。

3.火事現場における消臭業者の選び方

火事が発生すると、部屋に残った臭いはなかなか取れません。ボヤ程度の火事であっても、自分で完全に消臭することは非常に困難です。特に、半焼した場合は臭いの成分が建物に染み込んでいる可能性が高く、表面を掃除しても取りきれずに臭いが残ってしまうでしょう。

部屋に染み付いてしまった火事後の臭いを消したいなら、専門の消臭業者に依頼することをおすすめします。

ここでは、依頼する消臭業者を選ぶポイントを3つ紹介します。

火事後の消臭経験がある
火事後の臭いを消すには、表面からは見えない内装材や基礎部分に付着したすすを徹底的に取り除く必要があります。火事後の消臭経験が多い業者であれば、すすの除去や作業方法に関するノウハウ蓄積が期待できるため、実績が豊富な業者を選びましょう。

より確実に消臭の効果を実感したいなら、火事後の消臭に特化した業者がおすすめです。

完全消臭をしてくれる
消臭業者を選ぶときは、完全消臭をしてくれる業者を選びましょう。臭いは目に見えないため、消臭技術の高さは欠かせないポイントです。

消臭作業後に臭気レベルを数値で可視化してくれる業者であれば、消臭効果を確認しやすいでしょう。

有害物質も除去してくれる
火事が発生した後には、ダイオキシンやアスベストといった身体に有害な物質が残っていることがあるため、有害物質の除去が可能な業者を選ぶことが大切です。

目に見えない有害物質が残っていると、健康に害を及ぼしかねません。作業するときに有害物質を持ち出さない対策や、有害物質の除去を徹底している業者かを確認してから依頼しましょう。

4.火事後の完全消臭なら「アイコム」にお任せ

火事が発生すると、建物や部屋の見えないところにまですすが入り込むため、臭いはなかなか取れません。すすを取り除いて完全消臭するには、高い消臭技術とノウハウが必要であり、知識や経験がなければプロの業者でも難しい作業と言えるでしょう。

火事では、臭いだけでなく有害物質が発生する危険性もあります。被害を長期化させないために、火事の消臭は技術力のある専門の業者に依頼することをおすすめします。

アイコムは、創業から10年以上にわたり、火災現場の消臭や片付け作業などを請け負っている業者です。長年の経験で培った技術とノウハウをもとに、専用の薬剤やオゾン発生装置などを用いて、火災現場の消臭を行っています。

全国各地のご依頼に対応可能なため、火事の臭い消しで悩んでいる方は、ぜひアイコムにご相談ください。

火災現場の消臭・消毒ならアイコムへ

まとめ

火事後の部屋の嫌な臭いは、臭いの原因であるすすの成分が壁や天井にしみ込み、長期間にわたって残ることがあります。火災臭はただ不快なだけでなく、周囲の人々にも不快感を与える可能性があります。

火事の嫌な臭いを解消するためには、まず換気をして部屋の空気を入れ替え、臭いの排出を促しましょう。また、拭き掃除や洗濯を行うことで、家具や布類に付着したすすを除去し、臭いを軽減できます。濡れたタオルを振ることや、本やノートを天日干しすることも効果的な対処法です。

\ お見積り・ご相談は無料です /

火災現場のことでお困りでしたらアイコムにご相談ください

アイコムの火災現場の片付けから消臭、現状回復作業は全国対応です

北海道・東北エリア
北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
関東エリア
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
中部エリア
新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県
関西エリア
三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県
中国エリア
鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
四国エリア
徳島県・香川県・愛媛県・高知県
九州・沖縄エリア
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県