火災現場の消臭・消毒

火災現場の臭いの元は煤

火災現場には、むせるほど特有の臭いが立ちこめています。臭いの原因は内装材、化粧板・合板で造られた家具、家電製品、衣類やカーテンの化学繊維、プラスチック製の生活雑貨、新聞・雑誌・書籍などの紙類など、さまざまなものが燃えることによって発生した煙、有毒ガス、煤。火事の後片付けで最初に行うのが、焼けた残骸の撤去と掃除、そして部屋中に充満している臭いのもと(煤など)を取り除く作業です。

火事の規模にもよりますが、天井や壁に染みついた焦げ臭は予想外にしつこく、簡単には分解・除去ができません。そこで今回は、特殊清掃業で10年以上の実績をもつ株式会社アイコムが、自力でもできる火災現場の消臭・消毒作業のノウハウを紹介するとともに、プロに依頼した場合との違いをお伝えします。

火災現場の消臭作業を自分でやってみる

火災現場の消臭作業を自力で行うことはできるのか?答えはYESでもあり、NOでもあります。

ひとくちに「火災」といっても、カーテンや壁を焦がした程度のボヤ火災、集合住宅の半焼、戸建て住宅の全焼など、被災の度合いや状態はさまざまです。消臭作業も被災の程度に応じて適切な対応が求められます。自力での消臭作業は、通常はボヤ火災程度までで、頑張ったとしても部分火災くらいまで。半焼、全焼の場合は素人ではどうにも手に負えません。また、規模が小さくても、手間も時間も要するため、専門業者への依頼も視野に入れ、どうするか検討してください。

以下にボヤ火災の場合の消臭作業の手順をまとめてみした。

ボヤ程度の火災現場
ボヤ程度の火災現場

火災現場の消臭作業を自力で行うステップ5

STEP
換気をして空気を入れ替える

まずは換気を。屋外の新鮮な空気を取り込んで火災臭を屋外に逃がしましょう。ただし、都市部の場合は近隣住民から苦情がくる可能性もあります。その点に注意しながら作業を進めてください。どうしても難しい場合は、火災現場の消臭作業を専門に行っている業者に依頼することをおすすめします。

STEP
室内の煤掃除、拭き掃除をする

火災臭の原因のひとつは、有機物の不完全燃焼によって生じる炭素の微粒子、煤です。火災が起こった部屋には、煙とともに真っ黒な煤が発生し、屋根裏など見えない範囲にまで広がって特有の臭いを発します。つまり消臭作業の第一歩は煤掃除から。刷毛やはたきで丁寧に取り除いてください。煤が空気中に飛び散って、別の場所に付着しないよう、そ~っと除去するのがコツ。刷毛やはたきで取り除いた煤は基本的には下に落ちていくため、天井、壁、床のように上から順番に掃除をしていってください。拭き取る際は、雑巾に付いた煤を別の場所に塗りつけないよう、つねにきれいな雑巾を使うよう心がけてください。

STEP
布類は手洗いを丁寧に行い洗濯機へ

衣類やカーテン、カバーなどの布製品は必ず手洗いし、煤の粉を落としてください。いきなり洗濯機で洗濯すると、煤の粉が洗濯槽にこびりついて、洗っても洗っても煤が落ちません。もちろん、臭いも取れないまま。まず手で予洗いした後に洗濯機をまわし、天日干しすると、臭いがずいぶん緩和するはずです。大きなカーテンや絨毯は手洗いが難しいため、残念ですが買い換えることをおすすめします。

STEP
本、ノート、資料などを天日干しする

紙類は臭いを吸収しやすいため、火災臭もなかなか落ちません。ノートや資料のように買い換えることができるものはよいとして、写真など買い換えがきかないものもあります。その場合は、煤をはらって天日干しをしてみてください。完全に臭いを消し去ることは難しいですが、ある程度臭いを軽減することができます。どうしても完全消臭したい場合は、火災現場の消臭専門業者にご相談ください。

STEP
消臭剤などを使う

火災現場の消臭には、消臭剤や消臭スプレーの活用も有効です。ただし、それは業務用の薬剤を使った場合。ホームセンターやドラッグストアなどで売られている消臭スプレーはあまり効果はありません。少し価格は高くなりますが、インターネット通販で購入できる「ミラクリーンR」など業務用の強力な消臭剤がおすすめです。

自分で火災現場の臭いを完全に消すことは難しい

火災現場の消臭方法とその手順を簡単に説明しましたが、いかがでしたか?火災臭の完全消臭は、プロでもノウハウと技術をもった業者でなければ難しい作業とされるため、素人となると少々ハードルが高いといえるでしょう。

火災臭は煤だけでなく、煙から発生するガスが原因のケースも多く、それを消臭するためには燃えたものの素材構成、燃焼温度などを特定し、特殊作業を行わなければなりません。

なかには、「月日とともに臭いは消える」と考える方もいるでしょう。もちろん、郊外の戸建て住宅であれば、それでも問題はないかもしれません。が、都会の集合住宅では近隣住民への配慮も必要です。早急な対応には、やはりプロの手を借りるほうが賢明であり、日常を取り戻すための近道といえるでしょう。

火災現場の消臭作業はプロまかせが安心・安全

火災現場の消臭作業は見た目以上に大変で手間のかかる作業。そのうえ、火災現場には目に見えない多くの有害物質や有毒ガスが残っている可能性が高く、知識も技術もなしに踏み込んでいくことは、ひじょうに危険です。

アイコムは創業から10年以上、全国の火災現場や事故現場の消臭作業を含む特殊作業において多くの実績を築いてきました。今も試行錯誤の日々であり、つねに新しく有効な手法を探り、技術の向上に努めています。火災現場の消臭作業等でお困りの際は、お問い合わせ、お見積もりのみのご依頼でも結構です。どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

火災現場の消臭作業を業者に依頼するときのポイント

火災現場の完全消臭は知識も技術もない素人にはかなり難しい作業ですが、むやみに業者に依頼するのも問題です。プロとはいえ、なかには火災現場の消臭に関する知識や技術が乏しい業者もいます。高額な費用を支払ったものの、臭いが除去しきれていないなんて許されません。そこで、火災現場の消臭作業を業者に依頼する際の注意点についてまとめてみました。

火災現場の消臭作業
火災現場の煤の除去作業

火災現場の消臭作業について経験豊富か?

火災現場の消臭作業を業者に依頼するとき、インターネットで検索すると多数の業者が検索結果に表示されます。消臭作業を行っているハウスクリーニング業者や清掃業者などの社名がズラリと並びますが、そのほどんどは「ゴミ臭」「タバコ臭」「ペット臭」「カビ臭」の消臭を行っている一般的なハウスクリーニング業者です。噴霧器を使っての消臭剤の散布やオゾン脱臭機を用いての消臭作業など、各業者にそれぞれ得意な方法があるようです。

しかし、そうした方法が必ずしも火災現場の消臭に有効かどうかは臭気成分を調査しなければわかりません。火災現場の臭いは煤のほか、ダイオキシンをはじめ複数の臭いのもとが複雑に混じり合っていて、単純に消臭剤をまけばいいというものではなく、臭いのもとが何であるかによって消臭作業内容が変わってきます。

そのため、業者に依頼するときは、火災現場の消臭について、どれくらいの知識と技術と実績をもっているかが、とても重要なのです

火災現場の有害物質を適切に処理してくれるか?

火災現場の消臭作業では、まず臭いのもととなる煤を除去しなければなりません。煤は天井や壁のほか、下地のコンクリートにも焼き付いていることがあり、煤の掃除、消臭には地道な作業が求められます。

臭いのもう一つの原因、ダイオキシンをはじめとする有害物質、有毒ガスの処理もやっかいです。昔ながらの日本家屋、木造住宅の場合は建材の大半が木や紙で、燃えても有害物質はほとんど発生しませんでした。しかし、近年の建築材料はさまざまな素材でつくられています。接着剤などの化学物質や家具などの合板が燃えることによって発生した煤や煙には有害物質が含まれている可能性があります。

火災現場の消臭作業を依頼する場合は、こうした違いを理解し、適切な消臭や消毒・除菌作業を行ってくれる業者を選ばなければなりません。

火災現場の廃棄物を適切に処分してくれるか?

臭いは燃えた残骸、残置物からも発せられますが、消臭業者がそれら廃棄物を適切に処分してくれるかどうかも、事前に確認しておいたほうが安心です。

火災で発生した廃棄物のなかには有害物質で汚染されている物もあるため、むやみに素人が扱うことは危険です。管轄の消防署で発行してもらえる罹災証明書を準備すれば、自治体の担当者と打ち合わせして安全に廃棄物を処理してくれる業者もいます。各社どういったサービスをしているのか、ホームページを見比べて自分に合った業者をピックアップし、複数社に見積もりを依頼して選ぶといいでしょう。

火災現場の消臭作業は全国各地アイコムにおまかせ

火災現場
火災現場

火災現場の消臭作業を完全に適切に行うには多くの現場経験と知識とそれに裏付けられた技術や対策、専用の機材・薬剤などが必要です。

アイコムは全国各地の火災現場の片付けと消臭作業を行うとともに、各地の同業者とつねに情報交換を行い、火災の被害に遭われた方が一日も早くこれまでの日常を取り戻せるよう努力を積み重ねています。

火災現場の片付けから消臭、リフォームまでワンストップで対応

アイコムは火災現場の消臭作業、片付け、火災ゴミの廃棄に留まらず、建物の解体、リフォーム、被害物件の買取などもワンストップでお引き受け。ご依頼者様のご要望に沿って臨機応変にサポートいたします。

火災物件の後始末は、売却も視野に

お客様のなかには、火災をきっかけに土地を売却したり、整地して駐車場に造りかえたりなど土地活用を希望し、住み替えを考える方も多くおられます。最後に株式会社アイコムの不動産買取事業についてご紹介差し上げます。

当社は孤独死が社会問題化しはじめた2000年代から特殊清掃や完全消臭作業、遺品整理業の第一線で活躍し、この業界を牽引してきた企業のひとつです。取引困難なワケアリ物件、事故物件の買収を10年以上行っており、火災による事故物件を含め、どんな不動産も歓迎しています。対象エリアは全国各地、幅広い地域をカバーしています。

まずはお気軽にご相談を。ご質問・お悩みごとのみのご連絡もお待ちしております。お電話の他、公式サイトにある不動産売却のご相談フォーム、お問い合わせフォームをご利用いただければ24時間受付可能です。お問い合わせ事項を確認させていただいたのち、スタッフが追ってこちらよりメールもしくはお電話にてご連絡を差し上げます。プライバシー情報については秘密厳守で各種手続きを進めさせていただきますので、ご安心しておまかせください。

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火災現場のことでお困りでしたらアイコムにご相談ください

アイコムの火災現場の片付けから消臭、現状回復作業は全国対応です

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