マンションで全焼
都内のマンションで大規模な火災がありました。
家財道具も内装材も全て燃えてしまって火災臭も多い状況ですが、弊社ではそのままの状態でマンションを買取り、自社施工による後処理をしました。
家財道具につきましては、罹災証明書が全焼で出ていたので行政に搬入する事ができ、大きな費用は発生しませんでした。
内装材等の建築廃材は行政に搬入できないので、民間の処理業者に取りにきてもらいます。こちらは普通の産業廃棄物では無く、火事ゴミとして処理しなければならないので高額になってしまいます。
普通の産業廃棄物なら1㎥あたり8000円~15000円で処理できるのですが、火事ゴミになると1㎥で40000円~50000円と3倍から6倍の費用がかかります。
ですが、マンションでの火災なので近隣住民にも匂いやダイオキシンで大変な思いをさせてしまっている以上、迅速に対応しなければなりません。
すぐに段取りをして残置物の処理から内装解体工事まで施工します。
研磨・すす落とし作業
内装解体工事が終わってコンクリートの箱の状態になったらコンクリートに付いているすすを落としていきます。
すすは簡単には落ちないので機械を使用して研磨していきます。この機械を使用するにあたって研削砥石の資格を所有しております。
丁寧にすすを落とすことで残臭やダイオキシンを残さないように施工します。
コーティング作業
研磨作業が終わったら次はコーティング作業に入ります。細かい気泡などにすすが残っているのでコーティングでふさぎ込める作業です。
基本的に弊社では1液と2液を1セットで塗り込みます。2液塗り込む事で剥がれの防止になります。
ここまで作業が終わるとコゲ臭や火災臭はほぼ残りません。
オゾン消臭
研磨とコーティング作業が終わったら仕上げにオゾン機を使用してオゾン燻蒸をしていきます。
オゾン燻蒸を行う事で、残臭の除去とダイオキシンの分解を行います。ここまでの下処理をしないとオゾンを使用してもあまり意味がありません。
前段取りが完璧な状態で初めて発揮される作業です。
機械の台数やオゾン燻蒸する日数は広さや状況により決めていきます。
リフォーム・現状回復工事
火災後の消臭と消毒が完璧に終わったらようやく原状回復工事に取り掛かれます。
内装材はすべて新品でキレイな状態なので自信を持って販売していけます。
弊社では、臭気も全くない状態まで自社で施工しています。
最後に
今回は全焼したマンションの買取と施工を行いました。
幸いなことに今回の火災で死傷者は出ていません。なので全焼の状態ですが事故物件にはならず、依頼者様が納得していただける金額を提示する事ができました。
ただ、内装の解体から消臭作業・リフォーム作業と再販できるまでに大きな費用がかかります。その費用を売却金額から相殺して買取金額の提案をしていきます。
なにもなかった部屋より安価な買取のご提案にはることは必至です、火の元には十分お気を付けください。